2023年05月30日

ローンの返済期間は短い方がいいのか?

どんっ(衝撃)住宅ローンの支払利息は、
返済期間が長くなるほど大きくなっていきます。

例えば、3000万円を銀行から1%の金利で、
全期間固定で借り入れする場合、
35年返済にすれば、
毎月の返済金額は84,685円となり、
総返済額は35,567,804円となります。
(84,685円×420回払い)

一方で、30年返済にしてみると、
毎月の返済は96,491円と
先程より11,806円上がるものの、
総返済額は34,736,908円となり、
先程より830,896円減ります。

そんなこんなで、
そもそも返済が可能だとしたら
35年返済でローンを組むよりも
30年返済で組んだ方がいいんじゃないかと
普通は思ってしまうのですが、
実はそうでもないので、
今回はその理由について
お伝えしていきたいと思います。

こんにちは晴れ
SIMPLENOTE盛岡南スタジオの佐藤です顔1(うれしいカオ)

では、分かりやすく数字でお伝えしていくので、
面倒くさがらずについてきてくださいね!
とっても大事なお金の話ですから。

︎11,806円の使い方

先程35年返済と30年返済では、
毎月の差が11,806円あるとお伝えしましたが、
このお金の運用方法によって、
30年選ぶべきなのか35年を選ぶべきなのかが
違ってきます。

・銀行に定期預金をする人
「貯金=銀行」という選択肢しかない人は、
出来るだけ返済を短くすべきです。
理由は、銀行の預金金利より
住宅ローン金利の方が高いからだし、
銀行にお金を預けていても全くお金は増えないからです。

では、銀行の定期預金金利は0.002%なので、
それでどれくらいお金が増えるのか
簡単に試算してみますね。

(年間貯金)
11,806円×12ヶ月=141,672円
(年間利息)
141,672円×0.00002=約2.8円
かつ、ここから税金が約20%引かれるので、
2.8円×0.8=約2.3円どんっ(衝撃)

ねっ?
金利が低くてお金が増えないことを
知っている人は多くても、
さすがにここまで酷いとは
思ってなかったでしょふらふら

なので、無難に銀行にお金を預ける
という選択肢しかないぐらいだったら、
返済期間を短くして
金利を圧縮した方がいいというわけです。

・積立投資を始めたいと思っている人
こう思っている人は、
返済期間を35年に設定し、
投資資金を捻出することをオススメします。

では、仮に先程の11,806円を
35年間ずっと毎月(毎日)積み立てていき
年平均2%ずつお金が増えていくとしたら、
いったいどうなるのでしょうか?

(1年目)
11,806円×12ヶ月×1.02=144,505円
(2年目)
(144,505円+11,806円×12ヶ月)
×1.02=291,900円
(3年目・・・)
という風に計算していってみると、
35年後には預けたお金が、
2倍近くまで膨れ上がることになります。

つまり35年間の総投資額の
11,806円×12ヶ月×35年=4,958,520円が
約992万円になっているということですぴかぴか(新しい)

もちろん、この場合も増えた分には、
約20%税金を取られるので、
これも考慮すると増えたお金は
ざっと396万円ぐらいですけどね。

そんなこんなで、
個人的には無理に返済を短くするよりも、
余力をつくり、その資金を
積立投資に回した方がいいと
思っているというわけです。

人生100年時代になると考えると、
老後生活がそんなに長くなっても
毎日退屈でしょうから顔1(うれしいカオ)あせあせ(飛び散る汗)
私たちの世代は35年後も当たり前のように
仕事をしてそうですしね。
住宅ローンにはもしもの時に備えて、
掛け捨ての生命保険だって含まれていますしね。

ということで、
家づくりをする時には、
積立投資をする余力を残した上で、
返済額を決めてもらえたらと思います。

もちろん、先のことなんて誰も分からないし、
積立投資には多少なりともリスクはつきものです。

しかし、今は「iDeCo」や「つみたてNISA」といった
税金を優遇する制度もあり、
これらを利用しないなんてことは
メチャクチャもったいないことです。

なので、こういったお金のことも勉強した上で、
住宅ローンの商品選びや返済額や返済期間の設定を
してもらえたらと思います。

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2023年05月26日

短期的思考と中長期的思考

家を建てれば、
隣近所に気をもむことなく
子どもたちをのびのびと
遊ばせてやれるようになります。

また、子どもたちに自分の部屋を
与えてやることが出来るので、
自分の部屋が持てることに
きっと大喜びすることでしょう。

そして、子どもたちが喜ぶ姿を想像すると、
なおのこと家を建てることに
ワクワクしてくると思いますが、
家を建てる時は、
子育て中のことだけじゃなく、
子育て後のことまで見据えて、
間取りを考えなければいけません。

言い換えるなら、子どもたちは
やがて家を出ていく可能性が高いので、
そうなった時に備えて、
子ども部屋は使い勝手よくつくっておいた方がいい
というわけですねひらめき

こんにちは晴れ
SIMPLENOTE盛岡南スタジオの佐藤です顔1(うれしいカオ)

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では、これからの暮らしを
時系列で考えてみた上で、
子ども部屋はどうつくるのがベターなのかを
一緒に考えていきたいと思います。

︎子どもたちが小さいうち

多くの方にとって家を建てる時は、
おそらく子どもたちが小さい時だと思いますが、
では、小さな子どもたちにとって使いやすい部屋とは、
一体どんな部屋なのでしょうか。

例えば、一般的に
子ども部屋は2階につくられることが多いですが、
残念ながら小さな子どもたちは
2階にある自分の部屋を全く使いません。
小さな子どもたちは
絶対に親から離れた場所で過ごさないからです。

となると、子どもたちのおもちゃや絵本などは、
自分たちの部屋ではなく、
リビング周辺に置かざるを得ないか、
あるいは、それが嫌なら
1階にもう1つ部屋か大きな収納を
つくらざるを得なくなります。

結果、前者の場合、
リビングが片付かなくなり、
イライラしながら過ごすことになるし、
後者の場合、家づくりのコストが跳ね上がり、
ローンに負荷がかかってきます。

一方で、子ども部屋を1階につくると
余分な部屋も余分な収納もつくる必要がなくなります。
子どもたちが自分の部屋を使いやすくなるからです。

結果、家づくりのコストを抑えやすくなる上、
リビングが片付きやすくなり、
いつもスッキリした家を保ちやすくなります。

つまり、友達が突然やってきても
焦ることなく迎え入れることが出来るし、
散らかった部屋にイライラしながら
過ごす可能性も圧倒的に低くなるというわけですね。

そんなこんなで、
子育て期間中にフォーカスすると
子ども部屋は1階につくる方が
ベターだというわけです。

︎思春期を迎えた時

では、子どもたちが成長し、
思春期を迎えた時はどうでしょうか。
この場合、子ども部屋が1階だと、
子どもたちのプライバシーが
低くなりそうな気がしますよね。

子どもとて、それなりの歳になれば、
親との距離を取りたくなるものですからね。

ゆえ、自分たちの昔のことを思い出してか、
この時期に備えて子ども部屋を2階につくるのが
当たり前になっていると思いますが、
実は、間取りのつくり方次第で
1階に子ども部屋をつくりつつも
それなりにプライバシーをとってやることも出来ます。

なので、この時期のことが
どうしても気になる方は、
その旨をお伝えいただければと思います。

この時期に最もフォーカスすると、
幼少期はもちろん、これから説明する将来にも
困ったことが起きやすくなってしまいますからねがく〜(落胆した顔)

︎歳をとってから

子どもたちが出て行った後は
夫婦2人だけの生活がずっと続くことになります。

そして、時が過ぎ、
やがて誰もが年寄りとなるのですが、
この家でずっと暮らし続けていく以上、
これも想像しておかないといけません。

では、子ども部屋も寝室も2階にある
2階建ての家を建てた場合、
数十年後どのような暮らしになるのでしょうか。
おそらく2階は全く使わないと思いませんか。

また、健康ならまだしも、
やがて足腰が弱ったり事故などで
体が不自由になってしまったら
どうなるのでしょうか。

日常生活で支障なく暮らせるように
部屋を増築せざるを得なくなりますよね。

そんなこんなで、
老後のことを想像してみると、
子ども部屋を1階につくっておく方が
いいというわけですね。

使わなくなった子ども部屋を、
部屋や収納として使えば、
わざわざ貴重な老後資金を捻出して
増築する必要ありませんからね。

︎家づくりに必要な柔軟な思考

このように考えてみると、
子ども部屋って2階につくるより、
1階につくった方がいいかなとか、
1階につくるのもありかな
と思っていただけたのではないでしょうか。

これはあくまで一例ですが、
実は、家づくりには子ども部屋の考え方のように、
なぜか勝手に決めつけてしまっている
セオリーというのもがいくつもあります。

そして、それらは家づくりの範囲を大幅に縮め、
かつ暮らしにくさをつくりだす原因になっていたり、
コストがかさむ原因になっていたりします。

なので、人から聞いた話を鵜呑みにし、
そのままを実行するのではなく、
こういった視点でも考えた上で、
家づくりをしていただけたらと思います。


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2023年05月04日

一戸建ての修繕積立金

こんにちは晴れ
SIMPLENOTE盛岡南スタジオです犬


分譲マンションを買った場合、
住宅ローンの返済とは別に、
共有スペースの維持管理費用として
「管理費」が必要になるのと、
やがて必要となる外壁の修繕や
エレベーターの故障などに備えて
「修繕積立金」が必要になります。
(駐車場代も別にかかります)


一方で、一戸建てを買う場合は、
そもそも管理費も必要なければ、
駐車場代も必要ないし、
修繕費用の積立も
分譲マンションのように
義務化されているわけではありません。

ゆえ、ついつい修繕費用についての見立てが甘くなり、
その分、家に予算を突っ込んでしまいがちなのですが、
これでは間違いなく将来困ることになるので、
建てる前にこれらの費用についてもある程度試算し、
コツコツと積み立てていく必要があります。

では今回は、
それらにどれくらいかかるのかと、
どれくらい積み立てしていった方がいいのか
についてお伝えしていきたいと思います手(パー)


︎60年住むことを前提として試算

家を建てる年齢も、
いつまで生きるのかも人によって違うので、
取り急ぎ35歳で家を建て95歳まで生きる
という前提のもとで考えていってみましょう!

まず必要となるのが
外壁や屋根などの外部塗装費用です。
では、これが約15年に1回のペースで
必要になるとして、
毎回その費用に150万円かかるとしたら、
生涯で3回ほどこの費用が必要となります。
つまり150万円×3回=450万円ですね。

また、30年〜35年後には、
キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの
水周りもリニューアルすることになるでしょう。

それゆえ、これらのリフォーム費用も
計上しておかないといけないのですが、
おそらく、このタイミングで
床や壁などもリフォームすると思うので
これらには360万円ぐらい予算を取っておきましょう。

さらに、忘れてはいけないのが家電にかかるお金です。
電化製品は基本10年ごとに故障すると言われているし、
製品のクオリティもどんどん進化していくでしょうしね。

なので、これらについても拾い出しておく必要があります。
まずはエアコンですね。
子供たちが2人居るとして考えてみましょう。

この場合、リビングと部屋を合わせると
合計4台のエアコンが必要ですが、
リビングと寝室はずっと部屋を使い続けるので、
5回買い換えが必要ですね。

一方で子供たちは途中で家を出て行くので、
おそらく1回しか買い替える必要がない
可能性が高いのではないでしょうか。

となると、今後エアコンにかかるトータル費用は、
リビング用の価格を取付費も合わせて20万円、
それ以外の費用を10万円ずつと考えると、
20万円×5回+10万円×5回+10万円×2台×1回
170万円ということになります。

では、続いては冷蔵庫と洗濯機です。
これらは、思っているより高いし、
間違いなくこれから先もずっと必要なモノなので、
しっかりと予算に組み込んでおくべきですね。

ということで、
冷蔵庫が25万円で洗濯機が15万円だとして、
(ドラム式 or 縦型+乾燥機の価格です)
10年ごとに買い換えるとしたら、
これらには合計で200万円ほど必要ですね。

このほか、テレビやパソコン、
レンジや掃除機、ジャーなどなど
細々した家電製品もありますが、
これらを合わせた分にも
10年ごとに20万円ぐらいかかるとして、
合計100万円の予算をみておきましょう。

いわゆる、これら全てを合わせた金額が、
生涯メンテナンス費用としてかかる
というわけですね。
足してみると1280万円です。

では、これらのお金は
今後60年の間で必要となるお金ですが、
出来れば働けるうちに
このお金を貯めておきたいですよねふらふら

歳をとり収入が減ったり、
あるいは、なくなった状態で、
大きなお金がまとまって出て行くのは、
精神的にもかなりキツイですからねあせあせ(飛び散る汗)

となると、かなり高い確率で
健康で働くことが出来るであろう
これから30年の間で、
これらのお金を貯めていかなければいけません。

つまり、1280万円÷30年=42.6666666万円
月に換算すると約3.5万円ずつは修繕費用として、
お金を置いていった方がいいということですね。

ねっ?思っているより、
だいぶ多くお金がかかるでしょ?

そんなこんなで、
この積立資金のことも考えた上で、
毎月の返済金額を決めるべきだ
というわけですね。

︎間取りづくりの重要性

そして最後に、
もう1つ大切な考え方について
お話したいと思います。

それは、将来増築しなければ
いけないような間取りづくりを
絶対にしてはいけないということですexclamation

将来、水回りも含めたリフォームの時、
増築までしなくてはいけないとなると、
さらに300万円〜500万円ほど
余分な出費が必要となるからです。

つまり、さらに毎月1万円以上の
お金を積み立てしていかないといけないか、
あるいは、大切な老後資金から
そのお金を捻出しなければいけなくなる
というわけですたらーっ(汗)

ということで、
間取りもお金も将来のことまで見据えた上で
計画していただけたらと思いますわーい(嬉しい顔)


無駄のないシンプルなお家
SIMPLENOTEの家をぜひ見に来てください家
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